【3想】 風邪の効用 / 野口晴哉
久々に風邪をひいた。
というか彼女が本格的にひいた。
自分は鼻水だけ。
そして、ふと昔読んだこの本を思い出したので
引っ張り出してみた。
風邪は自然の健康法である。
風邪は治すべきものではない、経過するものであると主張する著者は、自然な経過を見出しさえしなければ、風邪をひいた後は、あたかもヘビが脱皮するように新鮮な体になると説く。
本書は、「闘病」という言葉に象徴される現代の病気に対する考え方を一変させる。
風邪を通して、人間の心や生き方を見つめた野口晴哉の名著
まさに名著であると思う。
彼女の風邪のひき方と照らし合わせて
さらに確信した気がする。
彼女は約2年勤めた仕事を辞めることを決心、
勇気ある決断だと思う。
そしてその引き継ぎが終了したとたん・・・
ふっと気が抜けて、熱を感じ、
そして風邪をひいたという。
これは風邪だけでない。
癌やその他の病気すべてに当てはまることだと思う。
頭が痛いから、
頭痛薬で治す。
確かに頭痛はなるだろう。
しかし根本の何かは解決していない。
仮説だが、
自分はその何かがまた別の形で
現れる、と思う。
しかもそれは病気という形だけでなく
さらに自分以外の人、という形でも
現れるような気がしてならない。