【14想】 「心」はからだの外にある / 河野哲也

「心」はからだの外にある―「エコロジカルな私」の哲学 (NHKブックス)


おもしろい。
何度も手が止まった。

理論心理学者のフィリップ・バニアードが「心理学への異議」で批判しているように、心理主義とは、内面化という手段によって暗黙のうちに人々を統治する方法である。

今まで心理学批判の本を少し読んだが、これは的確に表す最高の言葉だと思う。

心は身体と環境の関係性に存するのである。

知覚において重要なのは中枢や末梢、脳の部位といった解剖学的な場所ではなく、刺激の間の差異である。

そうか、だから心は身体の外にあるというのか。


いつか読もう
心理学への異議―誰による、誰のための研究か (心理学エレメンタルズ)


追記(2008.4.3):
心理学によって被害を受けた強烈な日記を見つけた
http://kimiyasu-arai.at.webry.info/200703/article_2.html