【21想】 ラッセル結婚論 / ラッセル

ラッセル結婚論 (岩波文庫)

ふと中古屋で手に取ったら、
もうどうやら絶版になっているようである。


しかしそんなこと関係なしに赤ペンを
ビュンビュンと引きながら読み進む。


が、難しい・・・
もっとこういう本読まなきゃな・・・

たいていの社会では、奇妙なことに、恋愛に対する支配的な態度に二つの面がある。一方では、恋愛は、詩や小説や劇の主要なテーマになっており、他方では、大部分のまじめな社会学者に完全に無視され、経済や政治の改革計画において特に必要なものの一つとはみなされていない。私は、こうした態度は正当なものだとは思わない。

まったくその通りだな・・・おもろい

女性の自由が増すにつれて、夫婦が不倫を働く機会は、以前よりもはるかに多くなった。機会が想いを生み、想いが欲望を生み、そして、宗教上のためらいがないままに、欲望が行為を引き起こすのだ。

名文だ。

思春期の理想主義的な衝動と肉体的な衝動が、われわれの中で完全に分離したままで存在し、ときにはせめぎ合いさえする傾向がある。

これは恋愛だけでなく、すべてに言えることではないのだろうか。
それぞれの人が抱く胸の中にある何か。
それと周りの環境とのせめぎ合い。


まさに今の自分に当てはまるような気がしてならない。

よい結婚の神髄は、お互いの人格に対する尊敬と、それに肉体的にも、知的にも、精神的にも深い親密さが結びついていることである。そういう尊敬こそが、男女の間のまじめな愛情を、人間のあらゆる経験のうちでもっとも実り豊かなものにしてくれるのである。

これが本質的にわかるのはいつだろうか。
まだまだ人生は長い。
ゆっくりと積み上げていきたい。



おまけ:

ラッセルは生涯に4回結婚し、その間に3回離婚した。

おい!