神様のいたずら

今日実家へ帰って結婚の話をする。いよいよ結婚か・・・実感がまるでなし。話は普通に終わったのだが、問題は来週だな。来週はいよいよ向こうの両親に挨拶に行く。まだ何も考えてないが大丈夫かな・・・。以前の失敗の教訓を生かしてちゃんと言う言葉を決めていこう。


しかしその結婚の話をする数時間前・・・とても驚いたことがあった。
実家の最寄り駅に到着したときになんと前の彼女と遭遇したのだ。別れてから3,4年経つがそれ以来まったく会ったことがなかった。よりによって結婚の話を両親に伝える時に会うとは・・・。

しかしその偶然の出会いはなんとなく偶然ではないと感じた。

なぜなら彼女と別れるときに「お互い絶対に幸せになろうな」といって別れたからだ。彼女とはけんか別れではなく、お互いの気持ちが離れてしまっていたときにお互いきちんと話し合って、別れることができた。
彼女は自分が人生で初めて真剣につきあった女性で、本当に自分という人間を成長させてくれた。それまでの自分は本当に自分のことしか考えていない人間だったが、まったく正反対の性格を持つ彼女とつきあって、自分とは違う人間と共に生きていく辛さや喜びや“愛”というものを学ぶことが出来たように思う。彼女には本当に感謝している。


彼女の隣には彼氏らしき人がいた。幸せそうで、なんも変わっていなかった。思わず目をそらして、会話することがなかったが・・・俺の隣にも彼女がいたし、向こうもそれが彼女だとわかったろう。


なんとも切ない気持ちになった。


まさか結婚の報告の時に偶然にも会うとは・・・
もう神様のいたずらとしか思えない。


ありがとう。


お互い絶対に幸せになろうな。





帰りの電車