人生の目的
先日読んだアフォーダンスの本を読んで
光る文章を見つけた。
この本は最初普通にななめ読みをしたのだが、
今日の昼休みに、ふとぱらぱらっとめくっていたら
この文章で目がとまった。
生きものが「何かのために」生きている、などという言い方は、生き物の行為の結果を観察した人間が見たことを表現するために、かってに後からした説明にすぎない。
ミミズは地球の表面を変える「ために」生きているわけではない。彼らの生の結果が、大地を変えただけだ。
生きものの行為の結果を見て、それが生きものがその行為をする原因であった、つまり行為に目的があるなどと考えるのは、ぼくらがよくしてしまうあやまちである。
ぼくらが目的とよぶようなことをもって生きているものはいない。なぜなら、もし生きものに起こる変化が、あらかじめなんらかの方向に傾いていたら、自然がおこなう選択はその創造性をうばわれてしまう。
自然がすることは、ぼくら人間が「意図」とか「目的」とよんでいることを超えている。自然に起こる変化は「ただ変わる」とでもいうしかないことだ。
だからこそ自然なのだ。
なぜ最初読んだ時にこの文章に気づかなかったのだろう。。。
これはミミズやその他の生物を対象とする内容であるが、
まさに人間にも当てはまるような気がしてならない。