【130想】 街場の現代思想 / 内田樹

街場の現代思想 (文春文庫)


最近本を読んでいないので、
ニューヨークにもあるブックオフに行って1ドル書籍を買いあさる。


適当に気になるものをピックアップしていき
最初に読もうと決めたのがこの本


1ドルの所にあったので古い本かと思いきや
今年発刊の本だったので、ラッキーと思い、
読み始める。


内田氏のことを知ったのはおそらくブログ
見たことが初めてだろうか。


難解な現代思想を比較的わかりやすく
教えてくれるのでとても好きだ。


しかもこの本の内容が身近なことに関することなので、
あっという間に読破


とても面白かった。


中にはよくわからず、消化不良になる内容もあったが
特に「“敬語”をなぜ使うのか」という箇所には
ものすごい衝撃を受けた。

「敬語」というのは、「自分に災いをもたらすかもしれないもの」、権力を持つもの(その極端な例が鬼神や皇帝だ)と関係しないではすまされない局面で、「身体をよじって」、相手からの直接攻撃をやり過ごすための生存戦略のことだ。
(中略)
「敬語を使って話す」というのは、神社仏閣や墓石の前を通りすがるとき「とりあえず手を合わせる」とか、熱い鍋のふたを取るときに「とりあえず手袋をはめる」とかいうのと、本質的には同じ身ぶりである。危ないものにはじかに触れてはならない。

他にもいろいろな例があったが
敬語を使う意味を知ってショックを受けた。


数年後に読み直すと、
また新たな気づきがありそうである。