それでもボクはやってない
いやぁこれはすごい映画だ。
実際にこのような被害にあった人のドキュメンタリーを
何かのニュースでやっていて2回ほど見たことがあったが
改めて痴漢に間違われたときの恐怖を覚えた。
今はニューヨークにいて満員電車とはほど遠い生活だが
ほぼ毎日満員電車で通っていた学生生活と社会人生活を
思い出すとぞっとする。
まさに人生をかけた戦いである。
自分だったらどうするだろうと、
映画を見ながら終始考えていた。
さらに、この映画から突きつけられたのは
痴漢・えん罪の恐ろしさだけではない。
裁判という制度のあり方、
そして「人が人を裁く」ということの難しさだろう。
有罪が当たり前
裁判の回数が評価となる
など、その世界で垣間見られる理不尽な仕組み
自分でなくこの映画を見た多くの人が
憤りを感じたことだと思う。
しかしこれは別に裁判の世界に限った問題ではないと思う。
どこの世界でもこのような理不尽なことがたくさんある。
僕らはそういう世界の中で生きている。
そしてそういう世界の中で、
僕らはどう生きるべきなのだろうか。
そんなことを考えさせられた。