その何か

今の会社に入ったのは1年半前、


入ってからがむしゃらに働いた。



朝起きて、会社行って、毎日終電まで仕事
寝るためだけに家に帰る日々


楽しかった、辛かった


よく分からないが猛烈に働きたかった。



そんな中、いろいろなことを学んだ。


社会人としての学び



良いことも悪いこともいろいろ学んだ



そう、良いことだけでなく悪いことも
学んだ。



この社会の“裏”を知った。



そうかこうなっているのか。


とてもショックだった。



すべての企業がそうではないと思うが
多くの企業がそうなのかもしれない。


はじめはカラダが拒否した。


しかしいつの間にかそれに染まっている自分がいた。



人は環境によって変化する


本当にそう思う



いつの間にか本当に染まってしまった。



最近ふと我に返ってそう思うときが増えた。



どのぐらい自分の中に染みこんでしまったかは
わからない。



最初はそれでいいと思った。


生きるため。


そのためなら環境に適応して行かなくては
いけない。


そう自分を説得していた。



しかしある時・・・


「そうじゃないよ」


自分の中の誰かがささやくのが聞えた。


「そうじゃないんだよ」


かすかだが聞える



するともう一人の自分がこう言うんだ


「キレイごとじゃ生きていけない」



・・・・・



我に返って考える。


確かにそうかもしれない。


人類や生物の歴史を見ても
生き残るのは環境に対応できたものだけ



それはゴキブリかもしれない





環境に適応できない生物は必ず死ぬ



しかし何だろうこの気持ちは。


自分の中からわき上がる感情は。



その何かのためなら死んでもいい


自分はこの命をかけてでも
それを成し遂げなくてはいけない。


そう叫んでいるようだ。



この何かおかしくなってしまった世の中


この世の中を変えなくてはいけない


そして、次の時代、新しい時代、新しい価値観を
自ら作っていかなくてはいけない、


そう自分の中の何かが叫んでいる気がしてならない



このままでは駄目だ。



多くの人が鬱になり、自殺も増え
フリーターやニートが増え、何か日本は
おかしいことになってきている。


最初は数字やメディアが作った虚像だと
思っていた。


しかしそんなことはなかった。


仲の良い友人が次々と鬱になり、


お世話になった先輩は過労で若くして他界、


そして自らは
突然やってくる自分の中の何かに
おそわれ、精神を病んでいる。


時に電車に吸い込まれそうになり
時に安定剤に頼り





何かがおかしい。


何かが間違っている。



変えなくてはならない。