【32想】 「脳」整理法 / 茂木健一郎

「脳」整理法 (ちくま新書)

大変重要な問題になってくるのが、私たちが生きていく中で避けることの出来ない不確実性です。とりわけ、完全に規則的でも、また完全にランダムでもなく、その中間の領域に属するような出来事について、私たちの脳がどのように知を整理し、自分の生き方に反映させていくか、どうやらそのあたりが本質的な問題になりそうなのです。

現代においてよき生き方を模索することは、科学にせよ、思想や文学にせよ、さまざまな人類の知的成果を動員して、原理主義でもなければ便宣主義でもない。なんとも言い難い「あわい」の中を生きていくことを意味するのです。

そんな中自らの生き方を確立していく。

感情というものが自律的なものであることに着目すると、「根拠のない自信」をもつことが、偶有的な世界と渡り合うために、案外大切であることが分かります。

さまざまな偉人たちが抱いていた「根拠のない自信」
面白い。