存在
皮肉なものだ。
25年住んでた家を出たとき、
本当に両親の偉大さを感じた。
そして27で結婚したとき、
さらにその気持ちは大きくなった。
死に至る病を克服した父、
子供二人と家を守りきった母、
2人の子供を大学まで行かせ、
よく今まで育ててくれた。
それを思うと本当に感謝の気持ちで胸が詰まる。
そして、ニューヨークへ渡って3日
恥ずかしながら妻が恋しい。
短い新婚生活もケンカばかりで、
ケンカする度に絶対別れてやると思い、
そして正直、
逃げ出すようにニューヨークへ来た気持ちもある。
しかし家を出て、
そこに両親がいなくなったときに両親の偉大さを感じたように
今ここに妻がいないということで、
妻の存在の大きさを感じた。
皮肉なものだ。