黄色人種であること


ニューヨークへ来て1週間とちょっと。


はやくもピザやその他のアメリカの食事にウンザリし、
日本食が手に入って喜んで毎日食べている自分がいる。


やはり日本食を食べずには生きていけないんだなと痛感。


そして昨日、炊いたご飯を冷凍するために、
タッパーを買いに行こうと近所のドラッグストア「Rite Aid」へ。


さっそくお手軽のを見つけてレジへ持って行く。


しかし、いきなりレジの店員が思わぬ態度に出る。


自分の番になると「はぁ〜」と大きくため息。


ハローの挨拶も何もなく無愛想な態度で、
レジの手続きを済ます。


ニューヨークの店員は無愛想とは聞いていたが
ちょっと今日は違う印象を受けた。


それはこんな感じだ。


「なんでチャイニーズがこの店来てるんだよ。
 チャイニーズはチャイナタウンで買い物しろよ。」


あくまで自分の予想であるが、その態度から
そのようなことを感じ取った。


自分の住んでいるチャイナタウンは確かに中国人ばかりで
そのなかにいる日本人ははっきり言ってまわりからみたら
中国人である。


おそらくその店員から見ても中国人に見えたのだろう。


白人は日本人や中国人、韓国人を東から来たやつら
ということで「オリエント」と呼ぶらしい。


まだそう呼ばれたことはないが、
そう、彼らにとっては、日本人であろうが、
中国人であろうが、韓国人であろうが
あまり関係ないとのことだ。


確かに日本人からしたら、
タイ人だろうが、ベトナム人だろうが、
マレーシア人だろうが、インド人だろうが
あまり関係ないのと一緒かもしれない。



なので、その時生まれて初めて、
自分が“アジア人”であること、
黄色人種”であることを感じたのだ。



そして以前読んだこの本を改めて読んでみる。


ニューヨーク暮らし雑学ノート―日本を脱出してはみたけれど…
ニューヨーク暮らし雑学ノート / 生田倫哉



いろいろなニューヨーク本を読んだが、
この本一番リアルにそのニューヨークの現実を伝えてくれると思う。


もう古い本だが、この本に書いてあることが
頭でなく初めて身体で感じることができた。


改めて読んでみると、その“現実”から目をそらしたい自分、
そしてまだどこかで期待している自分を、感じる。


とてもショックを受けた1日であった。


これがカルチャーショックか・・・


また改めてじっくりと考えてみたい。


追伸:
せっかくニューヨークにいるのだから
是非著者と会ってみたいものである。