ホームレス


今日ブライアントパークで英語の勉強をしていたら
ホームレスがお金をくれと言ってきた。


公園でくつろいでいる人のところへ行って
お金をもらってまわっているようである。


ニューヨークは確かにホームレスは多いが、
日本にもそれなりにいたように思う。


が、その大きな違いは物乞いをしているかどうかだ。


こちらのホームレスは、
段ボールにお金が欲しい旨を記述して物乞いをしている。


日本ではあまり見られない光景だ。


今日の物乞いも一人一人回ってお金をもらう積極性だ。


自分は一瞬迷ったが、以前読んだ本に
日本人はほとんどあげないがたまにあげてもいいんじゃないか
というようなことを書いてあったのを思い出し、
思い切って、5ドルをあげた。


しかし、うかつにも最初に20ドル札を見せてしまったので、
そのホームレスはそれをくれ!と5ドルをあげたあとも
かなりしつこく言ってきた。


自分はよく何言っているのかわからないし困ったので、
「I'm sorry, I'm sorry..」
とひたすら連呼して、少し無視していたらいなくなった。


かなりしつこかったので、
なんとも言えない不快感が残った。


安易な気持ちであげたのが悪かったのだろうか。


どうも嫌な気持ちだったところ、
英語の勉強をしていた本にちょうど
“断る”ということが書いてあった。


そういうときは毅然とした態度で
「Sorry.」というのが良いらしい。


しつこい場合は「I said NO !」である。


確かに“何を言うか”というより
“どのような態度で言うか”というのが重要なように感じた。


どうせ英語しゃべることができないのだ。
堂々とした“態度”が大切なんだな。


そう学んだ。


特にアメリカ人は、学校の先生に対しても
「あなたの言っていることは間違っていると思う」
という程“自己主張”をするのだという。


それはこちらで2年ほどいる日本人の友人も言っていた。
曖昧な返事をすると嫌な顔をされる、と。


今度からはっきりと目をみて「Sorry.」と断ろう。
中途半端な気持ちだった自分が悪いのだ。


とても良い経験をした。