【136想】 人材は「不良(ハミダシ)社員」からさがせ / 天外伺朗

人材は「不良(ハミダシ)社員」からさがせ―画期的プロジェクト成功の奥義 (ブルーバックス)


もう絶版になってしまっているが、
天外さんの本は全部読みたかったので購入


内容は非常識経営の夜明けに書いてあることとほぼ一緒だったが、
なんとちょうど20年前に書かれた本・・・


今までの本に見られなかった点をメモ

 ・・・だいたい、生きた戦略というのは、必ずしも言葉で表現できるものではないですし、紙の上にかけるものでもないのです


(中略)


 本物の生きた戦略は、行動のスピードから生まれるのです


(中略)


 じっと机に座って考えるような戦略家は、まずにせものです。
 なぜか?
 まず、生きた戦略は生きた情報がなければ立てられない。雑誌や新聞の情報からまともな戦略が立てられるわけはないし、アンケート調査やインタビューで本当の情報が入手できるはずはない。
D博士によれば、本物の、生きた情報は、他人より早く行動する人のところに、ひとりでに集まってくるという。どういう原理なのかよくわからないが、行動のスピードと情報の吸引力は正比例するという。むしろ腐った、鮮度の悪い情報が周囲に満ちあふれ、それを信じて腐った戦略を立てるのがオチだという。


(中略)


 つまり、生きた戦略というのは、固定したものではなく、速いスピードの行動とともに融通無碍に変化するのです。状況に応じて、やり方を変え、方向を変え、つぎに何をやればよいかに全身全霊を傾けるわけです。心を空しくしてです。したがって、本物の生きた戦略というのは、むしろ姿勢とか、心構え、とかいってもいいくらいです。

スピードと戦略というものの関係。
これは新鮮な情報だ。


そして行き着くのは姿勢、心構え・・・


いろいろなノウハウやHowTo本を読んでいても
結局はそのあたりに行き着くような気がする。

 ・・・ふつうの意味での戦略とは、若干意味が異なると思いますよ。強いていえば、チェ・ゲバラのゲリラ戦略、とても呼びましょうか


(中略)


 われわれが、画期的なプロジェクト、というのは、すべてゲリラ作戦と思って間違いないでしょう。少人数で短期間に素早く行動することが成功の秘訣です。人手が不足しているからといって人数を増やすと、必ず失敗します。

自分の尊敬するチェ・ゲバラと繋がった。


ゲリラ作戦か・・・格好いいな