【10想】 疲れすぎて眠れぬ夜のために / 内田樹

疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫)
何点も面白い気づきがあったが
特にひっかかったのが2点


以前内田さんの「街場の現代思想 」を読んで
「なぜ敬語を使うのか」という箇所に感銘を受けたのを
覚えているが似たようなことが「礼儀作法を守る意味」
という箇所に書かれていた。

礼儀作法の目的は何よりもまず「仮面をかぶることによって自分の利益を最大化すること」なんですから。


敬語を使う理由と言っていることは少し異なるが
同じ事を言っている。


敬語のところを読んだときはなるほど〜と
感銘を受けたが、なぜか今回はひっかかるところがある。


内田さんはそれを昔の武士などを例に話を進めるが
それを聞くと確かにその通りだと思うが、
どうも腑に落ちないところがある。


まだ自分が若いからだろうか。
いつかこれが分かる日が来るのかもしれない。


そしてもう1点が、
何か大きな課題を突きつけられたような気がする
「家族」についてである。


自分が昨年結婚したことが関係があるのかもしれない。

どうやって家族を開いてゆくか。一人一人が自由を感じながら、なお深いところで結びつけられているような幻想の共同体をどうやって作り上げてゆくか。これはぼくがずっと考えているテーマです。


これを見てうーんと唸ってしまった。


自分が体験してきたことや、
この本に書かれている日本の現状、
そして将来のことなどを思って
考え込んでしまった。


昨年結婚したことによって
これから新しい家族を作っていく、
という人生の大きな課題の1つを授かったわけだが
これから子どもができたら
それがより一層大きな課題となるだろう。


どんな家族を作るのが良いのか


これからじっくり体験しながら考えていきたい。