9.11


今日は9.11


この日にニューヨークにいる身として
やはり現場に行くべきだと思い、
午後のクラスをサボって現場に出向いた。


何かイベントのようなものがやっていることを
期待していたが、特に何もなく、いつも通り
ただの“工事現場”であった。


しかしさすがに警察や観光の人がたくさんいたことや
何かを訴える人、お祈りする人、歌う人、など
普段は見られない人も何人かいた。




正直なところ、
この事件がどれだけのことなのかという感覚が、
あまり日本にいて実感が出来なかった。


映像や写真を見ると、ことの大きさに何度も驚くが、
それは自分とはあまりにも遠いところで起きた出来事。


どこかで「自分とはあまり関係ない」という感覚


しかし現場に行って感じたのは
やはりここには普通の“人間”がいたということだ。


アメリカがどうだとか、ハイジャックだどうだとか
戦争がどうだとか、ブッシュやビンラディンがどうだとか
資本主義がどうだとか、それは二の次に過ぎない。


ここには多くの人が普通に生活をしていた。


彼らには家族がいた。
友人がいた。


楽しいときは笑って、悲しいときは泣いて。


今の自分と何ら変わりはない。



もう二度とこのようなことが
起こらないようにしなくてはいけない。
それは皆わかっていること。


しかし自分ができることはあるのだろうか。


たった一人の自分に何が出来るのだろう。


そんなことを考えさせられた日であった。