ホーホケキョ となりの山田くん

ホーホケキョ となりの山田くん [DVD]


何ともほのぼのしている映画だった。


テーマはずばり「適当」ではないだろうか。


映画の最後に学校の先生が
新年の抱負をそう掲げるのである。


さらに結婚式のスピーチでは
「諦めが肝心」と熱く語り、
そして最後にこう歌う。

ケセラセラ
考えたって未来はわからない。
なるようになるさ。

原詩:"Que sera"


「Que sera, sera.(ケセラセラ)」


これはスペイン語であるが、
日本語で言えば「なるようになる」
英語で言えば「Let't it be.」だろうか


自分の好きな言葉の一つだ。



この映画についてネットで調べてみると、
プロデューサーであった高畑氏は
作品について以下のように語っているようである。

山田家はお母さんを筆頭にだらしない人が多いんだけれど、だから居心地がいいという面もある。理想ばかり見てダメな部分を責めず、ダメな者同士許し合っている風がある。情けないかもしれないが、あったかくて僕は好きですね。実はそこに家庭を崩壊から救う知恵があるとも思う。ちゃんとした人はかりじゃ息がつまっちゃうでしょ。その意味で、山田家には夢なんかひとかけらもなくていいんです

●日本の「家族」とは何か


なんでも物事を深く考えすぎてしまい
自らのクビを苦しめてしまうことが多々ある自分は
恥ずかしながら、この映画と、そしてこの高畑氏のコメントを見て、
かなり心が癒されたように感じる。


なんだろうこの映画の「あったかい」感じは。


どこか懐かしい・・・
このあたたかい感じ。


でも・・・


ひょっとしたらただの現実逃避なのかもしれない。


過去を振り返ることで、現実から目をそらして
一時的に癒されているだけなのかもしれない。


そうも感じる。




でもこれだけは言える。


自分がこの映画を見て、
なんとも言えないあったかい気持ちになれるのは、
子供の頃にいっぱいの愛情を受けて、
何の不自由もなく育ててくれ、
そして幸せな時を過ごせたからだと思う。


それはすべて両親のおかげである。


そう思うと、
いつもいつも感謝の気持ちになれる。


ありがとう。


だから自分もいずれ子供が出来たら、


その子供が大きくなって昔を振り返ったときに、
今の自分の気持ちのようになれる、


そんなあったかい家庭を作りたい。


そんなことを、
この映画を見て思った。