【21想】 星の王子さま / アントワーヌ・ドサン=テグジュペリ

星の王子さま (集英社文庫)

子どもの頃に読んだのだろうが
まったく記憶にない。


面白い、が、難しい。
それが正直な印象だ。

彼はキツネのところに戻った。
「さようなら」と彼は言った。
「さようなら」とキツネは言った。「じゃあ秘密を言うよ。簡単なことなんだ。―――ものは心で見る。肝心なことは目では見えない。」
「肝心なことは目では見えない。」と王子さまは忘れないために繰り返した。
「きみがバラに費やした時間の分だけ、バラがきみにとって大事なんだ」
「ぼくがバラのために費やした時間の分だけ、バラは・・・」と王子さまは忘れないために繰り返した。
「人間たちはこういう真理を忘れている。」とキツネは言った。「でもきみは忘れちゃいけない。飼い慣らしたものには、いつだって、きみは責任がある。きみは、きみのバラに責任がある・・・」
「ぼくは、ぼくのバラに責任がある・・・」と王子さまは忘れないために繰り返した。