【23想】 ニューヨーク・シティ・マラソン / 村上龍

ニューヨーク・シティ・マラソン (集英社文庫)


短編集なので、さくっと読めた。


村上龍氏の本はまだあまり読んだことがないが、
こんなストーリーも書くのか、という内容もあって
とても楽しめた。


で、その中のひとつの短編を読んでいるときに
とても不思議な感覚が自分の中に走ったので
メモしておく。


その中のリオのカーニバルでの話で、
主人公が耳にできた腫瘍に苦しみながらも
会場へ入ろうと鉄パイプを這い上がろうとするあたりのシーンだ。


「自分に足りないのは“血”だ!
“血が必要なんだ!!」


そう自分の中の何かが
叫んでいるように感じた。


それがなんなのかはわからないが、
なんか不思議な感覚だった。