短編集なので、さくっと読めた。
村上龍氏の本はまだあまり読んだことがないが、
こんなストーリーも書くのか、という内容もあって
とても楽しめた。
で、その中のひとつの短編を読んでいるときに
とても不思議な感覚が自分の中に走ったので
メモしておく。
その中のリオのカーニバルでの話で、
主人公が耳にできた腫瘍に苦しみながらも
会場へ入ろうと鉄パイプを這い上がろうとするあたりのシーンだ。
「自分に足りないのは“血”だ!
“血が必要なんだ!!」
そう自分の中の何かが
叫んでいるように感じた。
それがなんなのかはわからないが、
なんか不思議な感覚だった。