【37想】 斜陽 / 太宰治

斜陽 (新潮文庫)
重苦しい作品だった。


人間失格よりも読後感のどんよりとした感じは
こちらのほうが重かったような気がする。


そしてなんとも感想を述べにくい内容で、
あまり言葉が浮かんでこない。


うーん。
1つ思ったのは自分には「貴族」という
イメージがあまりつかめないと言うことである。


貴族というと天皇陛下のようなイメージしか
思い浮かばない。


Wikipediaを見るとこうある。

近代
明治2年(1869年)、明治政府は新たな貴族階級として華族制度を創始した。華族は、元皇族、公家、大名、明治維新時の勲功者から構成されていた。華族には身分上・財産上の特権が与えられ、明治22年(1889年)に大日本帝国憲法が制定されると、貴族院議員となる特権も与えられた。
しかし昭和22年(1947年)、貴族制度の禁止と法の下の平等を定める日本国憲法の施行とともに、華族制度は廃止され、日本における貴族身分は終焉を迎えた。ただし例外として、貴族制の一種である天皇制は保全された。
貴族 - Wikipedia

ちょうど貴族制度が終焉を迎えた昭和22年に
この作品は書かれている。


作品内にも一部そのようなことが書かれていたが
この頃の貴族の人たちは作品内の家族のように
滅びっていったのだろうか。


太宰治の父は貴族院議員ということだったので
そのような影響が大きいのだろう。


ただいかんせん貴族というものがイメージできないので
わかりにくい部分もあったが、
なんだろう、、、


この時代の重苦しい感じと
今の時代の重苦しい部分が重なる部分は。


うーん、まだよくわからん。


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