【39想】 蜘蛛の糸・杜子春 / 芥川龍之介

蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫)
妻と話していて、
子供の頃に見た聞いた話は
基本的に忘れてしまうけれども
この「蜘蛛の糸」というのはなぜか覚えてるね
という話になった。


確かになんとなく覚えていても
詳細は意外と覚えていない話が多い。


そんな中この「蜘蛛の糸」は
結構覚えている。


ストーリーが短いからだろうか。


妻が恐かった記憶がある。と言っていた。


確かに、昔話というものはなんかしらんが
怖い印象を受けるものが多い。


大人になった今はそうでもないのだが、
子供の頃はとても恐かった印象がある。


日本昔話も基本的に恐いからなぁ
そして子供は恐いもの見たさという
好奇心でいっぱいである。


それにしてもこの蜘蛛の糸は名作だ。


地獄の底の様子、針の山や罪人のわめき声
そして暗い闇の中、光る蜘蛛の糸
目に浮かんでくるようだ。


解説で驚いたのだが、
実は芥川龍之介のオリジナルじゃないらしい。

# 鈴木大拙による「因果の小車」(ポール・ケーラス作「カルマ」の邦訳)が典拠であることが今では明らかになっている。
# フョードル・ドストエフスキーの長編小説「カラマーゾフの兄弟」における「1本の葱」の挿話に着想した作品であると考えられていた。
蜘蛛の糸 - Wikipedia

この「1本の葱」の話が解説に
少し載っているのだがそのまんまなのである。


だが、この本の解説にはないので
その後に明らかになったのか
どうやら「因果の小車」という話が典拠らしい。


ネットで調べてみると
見事にデジタルライブラリーにあったが
読みにくすぎる・・・


因果の小車 - 国立国会図書館デジタルコレクション


時間があるときに見てみよう。


といってももちろんこの「蜘蛛の糸」は
紛れもなく芥川竜之介の作品であって
これからも多くの子供に親しまれて読まれるのだろう。


自分もいつか子供が出来たら
読み聞かせてあげよう。


芥川龍之介 蜘蛛の糸
芥川龍之介 犬と笛
芥川龍之介 蜜柑
芥川龍之介 魔術
芥川龍之介 杜子春
芥川龍之介 アグニの神
芥川龍之介 トロッコ
芥川龍之介 仙人
芥川龍之介 猿蟹合戦
芥川龍之介 白