キャピタリズム マネーは踊る
好きな映画監督の一人マイケルムーアの新作
公開初日だと知らずに映画館にギリギリに行ったら
いっぱいの人で一番前の席になってしまったが
そんなの関係なく楽しめた。
楽しむ、という種の映画ではないが
マイケルムーア独自のユーモアがふんだんにちりばめられていて
結構声を出して笑う場面があった。
まじめで固いテーマを笑いを交えながら厳しく
指摘して表現する当たりがさすがだなぁと思った。
内容は予想通りの内容だったが改めて
アメリカという国の汚い部分を見せられた。
そこに「怒り」という感情が一番近いだろうか、
自分の中の何かをぶすぶすと刺激する。
経済、お金が中心となっている社会なのは
自分の肌を、経験を通して感じてきていることだが
改めてそれを強く感じさせられる。
これから大きくそのあたりの価値観が変わってくるのは
あきらかだろう。
それがサブプライムローンなどをきっかけに
徐々に自分たちの実生活へと食い込み始めている。
まず「破壊」が起こる。
すべてがぶちこわれる。
そこから「再生」がはじまる。
まさにその狭間の時代に生きていると言うことを感じる。
その時代の犠牲者にならないように
少しでも前を見ながら歩き続けるしかない。