【59想】 感動をつくれますか? / 久石譲

感動をつくれますか? (角川oneテーマ21)
宮崎駿監督の作品の映画のほとんどの曲を
作っている久石譲さんの本。


ふと本屋で見かけたので
あれだけ素晴らしい曲を作る人が
どんなことを考えているのか気になって購入。


ぱらっと読む。


まずすごい気になったのが
コピーライターが悪いのかわからないが
どうもこの文体が好きじゃない。


とても良いことをいっているのだが、
どうも響かないのだ。
なんだろう。この軽さは。


なので途中から斜め読みになってしまった。
もしこれがコピーライターのせいだったら
非常に残念だことだ。

頑張ろうとすれば、夕食抜きでぶっ通しでもできる。朝までやることもできる。しかし、それをやってしまうと過度な負荷をかけることで、翌日の効率が確実に落ちる。マラソンランナーと一緒で、長距離を走り抜くにはペースを崩さないことだ。
一定のペースで仕事に集中しやすい環境づくりをし、自分の態勢を整えてやっていると、気分のムラなどほとんどなくなっていく。

規則正しい生活。
当たり前のことだが、これはイチローとか村上春樹とか
そういう一流の人たちがやっていることのように思う。

僕は例年、年明けは比較的のんびりしていて、徐々にエンジンがかかって四月ごろから活性化し、夏から年末に向けてコンサートと作曲でのたうちまわるというサイクルで動いていることが多い。そのせいもあって、一年ごとのサイクルでいうと、だいたい一月から三月ごろの時期を思考期に充てている。この時期にその一年の方向性を考える。

これも規則正しい生活と同じようだが
このサイクルという言葉に引っかかった。


音楽と同じように人間もいろいろなリズムの中で生きている。


女性なんか月経という名前にあるように
月の周期で生理が訪れたり、
日本には四季がある。


人生は12年周期という説もあって
自分も過去を振り返ってみたら結構当たっていて
驚いた事がある。


そのサイクルや規則をできるだけ自分の中で意識して
そしてうまくそのサイクルに自分の気分や波を合わせる。


これは今まであまり意識してやったことがないので
これから少し意識してやってみたいことだ。

その教授が研究しているのは、それらを融合させて、新しい音楽を組み立てることだった。

伝統に対する姿勢。
古いものをそのまま残そうとするのではなく
新しいものと融合させて別のかたちで残す。